

外壁の色を、アイボリー、ライトブラウン、ダークブラウンの3色で繊細な色使いにしました。
アプローチの敷石は青みがかった石を採用。落着く中でも個性の出る外観になりました。

玄関へと続くアプローチには木を植え、涼やかな小路風です。
外壁は、風通しを良くしながらも、外の道からのプライバシーは守れるように工夫しました。

アプローチを抜けるとアウトドアリビングになっています。
アウトドアリビングとは、リビングと隣接した庭や広めのバルコニーなどの屋外空間をリビングの延長として室内と一体的に活用できる空間のことです。
世帯を分離する共有場所となっています。

玄関を入るとエントランスホールです。ここからは、アウトドアリビングへと続く中庭を臨むことができます。
和風モダンな中庭は、まるで一枚の絵のようです。


親世帯のLDK(リビング・ダイニング・キッチン)です。
カウンター式のキッチンにはペンダントライトを設置。また、天井まで続く大容量の食器棚も造りつけました。
造りつけ収納は、家具と壁の間に隙間がありませんので、お手入れもしやすくなりますね。
高気密・高断熱住宅ですので、吹き抜けでも冬は暖かく、夏は涼しくすごすことができます。
シーリングファンを設置することで、冷暖房の効率をさらに上げます。

子世帯のLDKです。
キッチンは正方形のアイランド型です。親子でお料理しても充分なスペースが取れると人気です。
リビングには、こちらも親世帯と同様に造りつけの食器棚です。
親世帯の方は見せない収納で徹底していましたが、こちらは逆に見せる収納です。美しいグラスやカップなどが並んでいます。

子世帯の寝室およびロフトです。
寝室には大きな壁面収納を設置しました。
天井をダークブラウンにすることで、しまった雰囲気のお部屋になっています。
ロフトは、窓は小さくともしっかり採光があります。
大きなものの収納や、お子様が小さければ隠れ家にもなりそうですね。
●建築家のおすすめポイント
奥行き感のある路地風アプローチを通ってシックな玄関扉を開けると、ホールの正面にはお洒落なアウトドアリビングがひろがり、視線が心地良く通り抜けます。これが実は世帯を分離するパブリックスペース。それぞれの世帯が出会い、触れ合い、息遣いを感じながらも、互いのプライバシ―はしっかり確保する。そこには二世帯住宅のひとつの正解があるのです。
●構造設計担当のおすすめポイント
「強い家」とは、かたく固めた家ではありません。地震や台風などの外力を、しなやかに受け止めながら揺れの少ない制震工法。高度な限界耐力計算に基づき、随所に配置された制振装置が、地震の揺れを半分に減らす筋肉質の家造り。
●総合プロデュース担当のおすすめポイント
共有の中庭は、各世帯の採光、通風を確保するために大きな役割も果たし、その周囲に配された吹き抜けが、さらにその効果を高め、ドラマティックな空間を演出します。他にも、バスコートのある浴室やスキップフロア形式の書斎スペース、広々としたロフト(小屋裏)空間など、見どころ満載です。
所在地 | 東京都小金井市 |
家族構成 | お母様+息子様夫婦+お子様(成人男・女) |
構造・工法 | 木造在来工法(制振装置装着の制振住宅) |
規 模 | 65坪 |
性 能 | 高気密・高断熱(硬質発泡ウレタン充填断熱) |
施工 | T&W |