吹抜けの空調対策
この吹抜けは、家全体をゆるやかにつなぐことで、気配や雰囲気を伝えるという重要な働きをするが、そのままでは2階のリビング・ダイニングの空調効率が問題になる。
そこで空調使用時には、普段、壁の中に収納している扉を引出し、区画することで対応する。光を通すポリカーボネート製扉やガラスの欄間を採用しているので一体感は失われない。
家全体をゆるやかにつなぐ吹抜け。正面奥は子世帯の主寝室、吹抜け下の正面にある将来の子供室ともつながる。下の写真は階段手摺奥と右側壁面内に収納されていた半透明ポリカーボネート製引戸を閉めたところ。上部はガラスの欄間になっている。
各部屋に設けた小窓やガラス欄間を通して、お互いの気配や雰囲気を感じとることができる。吹抜けを介して、寝室と廊下、リビング・ダイニングと予備室の間で視線が行き交う。
吹抜けを取り込まず主寝室を個室化する引戸。書斎の収納棚の上のガラス欄間や机前の壁上部の小窓から寝室に光が注ぐ
2階建てのポリカーボネイト製扉は、普段、ここに収納され、乳白・半透明の壁となっている。
主寝室兼作業コーナーと吹抜けを仕切る窓。オープンにすると、吹抜け越しにリビング・ダイニングや1階の様子をうかがえる。もう1枚のポリカーボネイト製扉は壁面内から引き出す。