空間を仕切るパティオ
二世帯を縦割りにしてパティオを中間に設けることで、親世帯と子世帯の独立性を保ちながら関係性がもてる緩衝ゾーンになる。壁で仕切るよりも開口部を通して間接的にお互いの気配が感じられたほうがよい。自然光も得られる。
2階の親世帯の寝室に設けた小さな窓から、光と風とともに子世帯がつながる安心感が得られる。
2階から屋上庭園へ行く階段脇に縦格子を設置。階段を隠しつつ、屋上の東屋へのつながりを表現した。
リビングを通って2階に上がる階段により、子世帯の家族間のコミュニケーションがより密接になる。
子世帯スペースには大きな窓を設置。フロア全体が明るくなる。両世帯ともお互いの気配が把握しやすくなる。
親世帯のリビングに小窓を設置。干渉しあわない程度にお互いの様子が分かる。光のシリンダーを生む地階のパティオ(ドライエリア)
リビングに取り込まれた階段越しに、大きな開口部を通して自然光と植栽が楽しめる。その向こうには親世帯の小窓が見える。 | 地階のパティオのシンボルツリーを見上げると、光に照らされた枝葉が輝いて美しい。地階はパティオ(ドライエリア)によって暗さが解消され、植栽の緑が安らぎをもたらす。 |