二世帯住宅の間取り

   住宅建築にかかる費用をすべて算出するには、建物本体の工事費に加えて、設計料をはじめとするさまざまな諸経費を考えなければなりません。
軟弱地盤で必要となる地盤改良工事費や、門・堀、駐車場・庭の整備といった外構工事費。また、既存の建物があればその解体費、古くなった水道管の取り替えや新たな下水の引き込みを考えなければならない場合もあります。
そのほか確認申請費や、登記などの費用、住宅ローンを利用する際の手数料や税金といった諸経費。総費用としては、建物本体の工事費とプラスして２０〜４０パーセント程度の費用がかかると考えておく必要があります。


   建築費は建物の大きさによって変わりますが、機能、性能、デザインによっても異なります。ただし、性能を重視して建てられた住宅はすでにそれ相応の初期投資をしていることになります。
たとえば「長期優良住宅」や「低炭素住宅」の基準をクリアするように、建物の省エネ等級や耐震等級を高めると、基本となる骨格部分のレベルが上がるため、ランニングコストやメンテナンス費用は抑えられることになります。
家にかかわるお金は建てた後の維持・管理まで考える。そのためには、建築資金を調達するだけでなく、家族のライフプランとマネープランを早めに立てておきたいものです。



   住宅ローンで首が回らなくなる人のほとんどは子供の教育費を甘くみていたことが原因のようです。30代で家を建てる人の多くは、子供が小学生くらいで教育費はまだあまりかかりません。しかし、子供が進学し教育費が急に増えてくる40代あたりに、住宅ローンと教育費の出費がかさみ家計がショートしてしまうのです。

子供の誕生から進学、車の購入、住宅建築など目的を明確にし、その実現に向かって手立てを講じることがライフプランとマネープランです。
たとえば、月々の収入と生活費・子供の養育費・買い替え予定の車の代金などの出費をグラフにすると、お金に余裕がある期間と赤字になる期間が明確にわかります。こうすることで、事前に対策がとれ、住宅ローンの破綻も防ぐことができるのです。