親世帯の就寝を知らせるライトで住まい手の配慮を促す
プライバシーを確保しつつ気配を感じられる間取りを
二世帯住宅で失敗しやすいのが、音の問題です。木造住宅の場合、人が移動するときのドスンドスンという音を完全に防ぐのは難しいものです。
そこで、1階を親世帯、2階を子世帯にした場合の提案です。
1階の親世帯のトップライトが、夜は光を通して子世帯のデッキガーデンのライトとして機能し、明かりが消えると就寝の合図となるという仕掛けです。
ライトが消えたら親世帯は寝ているので、子世帯はあまり大きな音を出さないようにという配慮を促すしかけです。
プライバシーを確保しつつ気配を感じられる間取りを
二世帯を縦に分け、真ん中にパティオ(中庭)を設けると、親世帯と子世帯の独立性を保つ緩衝ゾーンになります。壁で仕切るよりも、開口部を通して間接的にお互いの気配が感じられます。真ん中に空間があることで、日当たりもよくなります。
中庭のそばに階段を設けることで、開放感のある空間を演出することもできますよ。
また、たとえば3階建ての二世帯住宅を作る場合、リビングを2階にしてはいかがでしょう。
1階の親世帯、3階の子世帯とした場合、居室にいる場合は中間にワンフロアはさんでいるので、物音を過敏に気にする必要がなくなります。
家族とはいえ、やはり別の世帯ですから、気遣いは必要です。
そのことを意識するだけで、お互いに気持ち良く暮らすことができるようになるのではないでしょうか。